私は頷いて長谷先生が居る前に向けた。


「それじゃあ、次の時間から普通通り授業行うので授業に遅れないように」


そう言って長谷先生は、礼をかけて教室から出ていった。


私は、それに追いかけた。


何故なら、昨日必死に書いたノートを長谷先生に渡していないからだ。


足音で気が付いたみたいで、長谷先生は後ろを振り返ってくれた。


「あ、時雨ちゃん、どうしたの?」


そう言い問いかけても私には声が出ない。


なんて説明しようか迷っていたら、長谷先生はにっこり微笑み始めた。