「よし、じゃあ、時間も時間だし帰ろっか!」


長谷先生は、椅子を片付け戻る準備をしていた。


私もリュックにノートと筆記用具を入れ、上着を着てリュックを背中に背負った。


「玄関まで送るね」


ドアを閉め、長谷先生は言った。


無言が続き、玄関の近くになると長谷先生は「気をつけて帰りなよ。変な人に捕まるんじゃないよ」と言った。


私はぺこりとお辞儀して、帰った。


後ろから「時雨ちゃん、さよなら!また明日ね!」と聞こえた。