「はーい!僕たちはね〜、吸血鬼なんだ♪」
可愛らしい男の子の一言に私は再び固まった。
「え?吸血鬼…?いやいやご冗談を…」
「本当なんです…。私たちは、吸血鬼です…」
1番真面目そうなグレーの髪の男にも言われ
「そ…そんなことって…」
私が動揺を隠せずにいると
「急にこんなことを言われて、信じる方が難しいですよね…すいません。
助けてくださってありがとうございます。」
グレーの髪の男が再び口を開いた。
「い…いえ…」
私はそう答えるしかなかった。
「おねーちゃん…ごめんね?
あ、僕たち自己紹介してなかったね!
僕は」
