暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】




この人が言ったように、私が捕まったところで陛下は私を切り捨てるだろう。


何の利益もなければ助ける価値もない私を助けはしない。あの時は………………………偶然その場に居合わせただけで、その偶然がなければ今頃売られていた。


今回もそうなんだろうか。


散々痛めつけた後に殺すか、もしくは奴隷として売り飛ばすぐらいしか、考えつかない。



どちらにしても、この商人に着いていったら危ないには代わりはないのだから。