暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】








宮殿へ戻ると私は使用人達の手によって、ピンク色のドレスに着替えさせられた。


髪は後ろの方でツイストアップにされ、横に流れ出た髪の毛はクルリと巻かれる。


宝石のついたネックレスを首につけると、使用人の手が止まった。


「お綺麗です!」


「えぇ、本当に♪」


何故こんな格好をさせられているのか分からないが、戻って直ぐに、違う使用人が私付きの使用人に何か話をしたと思ったら、


この格好に着替えさせられた。
 
昨日からといい、この服は一体何なんだって感じ。


(わざわざ客人にドレスなんて用意するの?)


もしや私の服が無いと思われて、このようなドレスを送られてるのか………………。


この状態についてはよく分からないことだらけだ。