「罪だと思っているのだな?」
「当然でございます……!」
何か確認するような言い方。
変だなとは思いつつも、何も疑わずに返事をする。
「では、罰を与える代わりに余が今から聞くことを全て答えてもらう。良いな?」
「………………………私に分かることであれば出来るだけお答え致します」
よりによって陛下が私に何を聞くと言うのだろう。
まさかアニの居場所とか?
使用人に聞き込み調査をしている的な!??
それなら適当に答えればすむけど、それはそれでまた罪だ。
他の事だとしても何を質問されるのか全く分からない。
「では、聞こう」
陛下の鋭い目が私を捉える。



