暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】




「罪だと思っているのだな?」

「当然でございます……!」


何か確認するような言い方。


変だなとは思いつつも、何も疑わずに返事をする。


「では、罰を与える代わりに余が今から聞くことを全て答えてもらう。良いな?」


「………………………私に分かることであれば出来るだけお答え致します」 


よりによって陛下が私に何を聞くと言うのだろう。


まさかアニの居場所とか?


使用人に聞き込み調査をしている的な!??


それなら適当に答えればすむけど、それはそれでまた罪だ。


他の事だとしても何を質問されるのか全く分からない。



「では、聞こう」



陛下の鋭い目が私を捉える。