進むにつれて光は眩しさを増し、さらにその声は近くなる。 『アニ』 『陛下………?』 光に包まれながら思い出したのは、この声が陛下だと言うことだった______。 ___ _____ 「……………ん…っ………」 目を覚ますと私は自室のベッドの上にいた。 そして、手を握ったままそのベッドの上に寝てしまっているのは ずっと名前を呼んでくれていたであろう陛下だった。 「いつからここに居てくれていたのだろう……」 そう呟いてガッシリとつかまれた手を見つめる。