暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】




「………まぁ、リード様がお決めになった方なのならば、相当優秀でしょうね?ちなみに私(わたくし)はこの国の最高峰と呼ばれる学校を卒業し、お父様の政治の手伝いもさせてもらっているのだけれど…………貴女は?」


「私は…………………」


学校には行けなかったし………………客人の私は政治の手伝いなどもちろんするわけもない。

秀でているとは言えないし、ステラ様と掛け合おうとは思わないけど


これでも私は側近メイドだ。


宮殿試験でも最難関と呼ばれる側近部に所属していたのだから、


一応それぐらいの知識はあるのだとは思う。


「無理しなくていいのよ?(笑)別に貴女が秀でて入ろうがいないが、最後に上へ立つのは秀でたものなのだから」


「貴女なんかステラ様の足ほどにも及ばない!」

「こんな子が隣に居るなんて、国の恥さらしでは?(笑)」


流石にね、ここまで言われると私だって黙っていないよ?


さっきから黙ってたけど、それをいい事に………ベラベラ……………と。



国の恥さらし?


私が一体何したって言うのよ…!!



しかし、そこまで言うのなら私も少しだけ反撃してみるか。


幸い陛下は離れてるし。