暴君陛下の愛したメイドⅠ【完】




「どんな手を使ってリード様をたぶらかしたの?その方法ぜひ教えてくれないかしら?」


「……私はたぶらかしてなどおりません」


「ステラ様に嘘は通じないわよ!貴女のような女、ズルして近づいてきたに決まってるわ!」


確かに宮殿でいい待遇が出来ているのは、陛下のおかげだし、周りから見れば何でこの子が陛下の横に?って思うはずだけど………………

  
そもそも私はほぼ強制的に連れて来られたから……!!


隣にいたいのならぜひ変わりますけど!?


心の中ではそう思っているのだけど、一応相手は王女様な分けで、言葉を発するときは慎重に考えて言わなければいけない。



言い返さずに黙っている私に、ステラ様は勝ち誇ったような笑みを浮べ、


周りが注目し始めたことをいい事に、


更に恥を欠かせようと畳み掛けてきた。