取りあえず私は机の上に置かれた小皿を手に取り、その上にサンドイッチとショートケーキを置くと、
サンドイッチから口に運んでみた。
……………………………ヤバイ。
レタスがシャキシャキしてて、このハムなんか………………ジューシー。
たまごサンドに至っては、中がトロトロでパンはふわふわ。
流石シェフの作る料理って感じだ。
ほっぺが落っこちてしまいそう。
私はある程度立食所で食事を楽しんだ後、
陛下と先ほど分かれた場所へ戻ってみたが、
そこには既に陛下の姿は見当たらなかった。
「あれ?…………………どこいったんだろう?」
陛下の周りを囲んでいた女性達はこの会場にいるし、
陛下が勝手に私をおいて帰るなんて事は、そもそも考えたくない。
もしかしたらどこかで休憩されてるのかな?
風に辺りながら休んでいる事を願い、私はバルコニーへ向かうことにした。



