「ご機嫌よう!私(わたくし)はマーブル国第一王女の___……」
「私もご挨拶させて下さいませ!」
「ちょっと押さないでくださらない!?」
女性達は特に必死な様子で陛下に声をかけようとしていた。
まぁ、アンディード国の使用人でさえ惚れる容姿なのだから、当然といったら当然のことだが…………、仮に陛下に気に入られ妃になればあっという間に権力を手に入れられるわけで、
それも含め陛下の周りには女性が多く集まった。
取り残された私はその様子を一人輪の外で眺めるしか出来ず、
長くなりそうと感じた私は、近くにある立食所へ移動した。
「何これ………………美味しそうなんだけど………」
サンドイッチにクロワッサン。マカロンにショートケーキ…………………。
他にも沢山の料理やスイーツが並べられている。
うっとりするような光景なのにその場には私以外おらず、見渡してみると他の皆はグラス片手にお喋りを楽しんでいる様子。



