「聞かれてる?」
「聞かれてる!」
「まぁそれはおいといてさ~」
「おいとくな!」
「今日ちょっとツン多すぎない?デレはどこだよ」
「ないない。こんなとこでは絶対的にない!」
「なにそれ、つまんねーの」
「はい。じゃあこれあげるから」
悠君のくちのなかに、無理矢理アメを押し込んだ。
だって、恥ずかしいんだもん。
女の子たちが、こっちをガン見してんだもん。
「何これ苦いよ。おぇー」
「あっ、ごめん!いちごみるく味と間違えた」
悠君が焦らせるからエスプレッソ味あげちゃった。コーヒー飲めないのに……ごめんね?



