【大好きな彼が
同じクラスに転入してきますように。沙羅】
【入来沙羅さんと同じクラスになりますので、よろしくお願いします。第一希望が隣の席、第二希望は後ろの席。第三希望は斜め後ろで。これガチの切望案件。佐野悠介】
まさかの
まるかぶり!!
「大好きな彼って俺のこと!?ズバリ俺たち同じこと考えてたってことかぁ♪」
悠君は一瞬子供みたいに目をキラキラとさせたけど、すぐに私の絵馬にダメ出しをした。
「でもこの書き方じゃあ弱くない?もっと強い意思をもって言い切らないと」
確かに悠君のに比べたらそんな気がする。でも。
「突っ込むところはそこじゃないでしょ!悠君のは個人名丸出しじゃん」
嬉しさ半分、
恥ずかしさ半分で騒いじゃう。
「個人情報なんか漏れてナンボでしょ。隠すための保護シートなんかもらってないもんね」
いやぁ、それにしたってさ。
「悠君欲張りすぎだよ」
「どこが?逆に謙虚すぎでしょ!」
「……でも嬉しい」
「ん?」
「第二希望、第三希望まであるし」
「当然!」
「進路希望じゃないんだから」
「だって高校入って一度も同クラになったことないし」
「うん、そうなんだよね」
小学校は6年間ずーっと同じクラスだった。
悠君があっちとこっちを行き来してた中学も、うそみたいにずっと同じクラスだった。
それが高校に入ったらずっと端と端のクラスで、休み時間に悠君がこっちに遊びに来てくれなきゃ顔を合わせる機会もないくらいで。
だからほんとうは、進級する度願ってた。
神様、悠君と同じクラスになりたいですって。



