「悠君!!」



「はいっ!!」



ビクぅってなったついでに、お互い背筋が伸びていた。



「何急に?どーしたの?」



「こっちでいこう」



指差したのは顔出しのほう。



「えっ!なんで?」



「最初っから純粋にこっちがいいと思ってたの。京ちゃんもこっち推しだった」



「でも顔バレちゃうよ?」



「そうだね」



「そうだねって」



悠君は呆れて笑っちゃってる。



「その代わり当麻君からバイト代いっぱいもらってきてね。で、卒業後の新居の敷金に当てよう!嫌だって言っても私悠君と住むからね。バイトもするし」



「すげーリアルなこと言い出したね、さすが俺の未来のお嫁さん!」



くよくよも、イジイジも
もうやめる。
だって悠君とずっと一緒にいたいから。