私たちの間に数秒の沈黙が流れる。
パンツ丸見え…?
パンツ……?
……………
「……い…やぁぁぁあ!!!!
雄大サイテーっ!!」
「はぁ!?
お前が回し蹴りなんてするからだろ!?」
うぅ…。最悪だ…。
よりによって雄大に見られた…。
もうお嫁に行けない…。
「結衣ちゃん大丈夫?
雄大…さすがに女の子にそれはダメだよ。」
いつものように優しくフォローしてくれる紳士な朝比奈さん。
神ですか、あなたは。
拝んでもいいですか?
「棗、安心しろ。
こいつは女じゃねぇ。ただのメス猿だ。」
「うるさいバカ雄大!!
用事あるなら早く行ってよ!!」
「てめぇが引き止めたんだろうが!!」
…うん、それもそうだ。
何も言い返せないのが悔しいです。
「帰ったら覚えてろよ、ばーか。」
そんな捨て台詞を吐いて、繁華街に消えていった雄大。
はぁ…なんて男だ。
大事なことだから何回も言うけど、少しは朝比奈さんを見習って欲しい。



