「絶対幸せにするから。」
数ある人生の選択肢の中で、俺と一緒に生きることを選んでくれた彼女。
それなら俺は、絶対に後悔なんてさせねぇ。
全力で幸せにするだけだ。
彼女の決めた選択肢が、最善なものになるように…
一人そう心に誓う俺の頬に、結衣はそっと手を伸ばす。
「…何言ってんの。
禅くんのそばにいられるだけで、私はもう幸せだよ。」
「禅くんはちがうの?」と尋ねた彼女の笑顔は、今までで一番綺麗だった。
あぁ…本当に結衣にはかなわない。
そうだよな…
〝幸せにする〟なんて、違うよな。
幸せなんて、どちらかがどちらかに一方的に与えるものじゃない。



