「…結衣、顔見せて。」
「…やだ。恥ずかしい…」
「…お願い、顔見て言いたい。」
彼女の髪を掻き分けながらそう耳元で囁くと、彼女は一度肩を揺らす。
そしてしばらく黙り込むと、ゆっくりと俺から離れ、恥ずかしそうに顔を見せた。
紅潮した頬と、少し潤んだ瞳。
しばらく俺が見つめると、彼女は両手で自分の顔を隠す。
「…そんなに見ないで。」
赤くなった顔を背け、その声は少し震えていた。
そんな彼女が可愛くて、愛おしくて…
俺は丁寧に彼女の髪を撫でる。
そして顔を隠している彼女の手を優しく掴み下ろすと、そっと口を開いた。



