「裏路地でプロポーズ……はナシだよね。
…あ!じゃあさ、告白した場所とかは?
禅から告白したんだよね?」
「あー、たしかに俺もそれ知らねぇ。
いつの間にか付き合い始めてたもんな。」
「だよね。
禅、どこで結衣ちゃんに告白したの?
龍王の倉庫とか?」
2人の視線がこちらに集まる。
その視線からは、わずかな期待を感じた。
「…コインパーキングの前。」
俺は小さくそう言った。
自分でもムードがないことなんて自覚しているけど…
でも、ただのコインパーキングではない。
俺と結衣が初めて出会ったあの脇道が見えるコインパーキングだ。
そっと二人の様子を伺うと、案の定苦笑い。



