彼女の理想のプロポーズ像を知ってそうな人物に話を聞くことも、一瞬頭に過ぎる。
しかし一番その手の話に詳しそうな結衣の親友、凛華に頼れば、その彼氏である賢一郎の耳にも入るだろう。
あの賢一郎の事だから、プロポーズの計画を結衣にバラしかねない。
…エリも同じ理由で除外。
その他に思いつく人物といえば…唐沢兄弟。
だが、あのシスコン共に、結衣へのプロポーズの相談を持ちかけるなんて…
…何されるかわかんねぇよな。
…仕方がない。
「おい、雄大。 何か案出せ。」
この酔っぱらいに頼るのは癪だが、参考として聞いておくには損はないはずだ。
「え、禅…まさか結衣ちゃんに108本のバラ渡そうとしてるの!?」
「しねぇよ。
ただ参考にしようと思っただけだ。」
誰が108本のバラなんて渡すか。
そんなもん、どうやって持ち運ぶんだよ。



