「まぁいいじゃん。
…そんなことより、禅。
プロポーズは女の子にとって特別なことなんだから、しっかり考えなよ?」
こいつ…あからさまに話を逸らしたな。
まぁ、別にいいけど。
俺も、もし何かあるなら結衣の口から直接聞きたいし。
「…そうだよな。」
この先一生結衣を離すつもりなんてねぇし…
きっとあいつにとっては、一生に一度のプロポーズになるだろう。
「俺はいつかプロポーズする時は、高級レストランで108本のバラを渡すって決めてんだ!」
紅潮させた頬、へらりと緩んだ口元でそんな事を言う雄大は、相当酔っているんだろう。
雄大の語る理想のプロポーズに、俺と棗は苦笑い。
「さすが雄大だね。……キザすぎる。
うん、いいと思うよそういうの。」
「108本のバラなんて渡されても困んだろ。」



