「てゆーか、禅も意外と鈍感だよねー。」
ニヤニヤと笑いながら言う棗に、雄大は「何が?」と興味を示す。
「禅、結衣ちゃんが最近始めた習い事って何だっけ?」
「たしか…料理、華道、茶道、着付け…」
ひとつずつ指を折りながら彼女が始めた習い事を思い出す。
「それがどうかしたのか?」
たしかに、なんで急にこんなにも大量の習い事を始めたのかは疑問だったけど…
結衣の習い事が一体なんなんだ。
雄大も俺の横で首を傾げている。
「いや、やっぱやめとく。
俺からはこれ以上は何も言わない。」
「はー?なんでだよ、気になるじゃねぇか!
そこまで言ったんなら教えろよな。」
「えー、だってなんか結衣ちゃんに悪いし…」
そんなことを言いつつ、棗はきっと俺と雄大の反応を楽しんでる。
こいつは一見優しそうに見えて、実はかなりのドSだ。



