俺たちの関係性が変わったわけでも、愛情が薄れたわけでもない。
ただ、彼女の中での俺という存在の比重が変わった。
それを最近、彼女と過ごす時間の中でひしひしと感じる。
「最近の結衣、仕事と趣味で忙しそうで…
それでもいつも楽しそうなんだよ。」
「なんだ…それはいいことじゃん。」
「なに、もしかして仕事に嫉妬してんのか?
〝仕事と私、どっちが大事なの!?〟って?」
「ちげぇよ、アホか。」
楽しそうにケタケタと笑う雄大を、もう一度睨む。
人が真面目な話してんのに…
…こいつ、完全に酔ってるな。
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