「とりあえず飯作るけど…
食欲は?」
「んー…あんまりお腹すいてないかも。」
「うどんとかなら食えそう?」
「うん。ありがとう。」
薄手のトレーナーに腕を通しながら寝室を出ていく彼を見送る。
「ふぅ…」
ダブルベッドに寝転んで、白い天井を見上げる。
なんか、体が重いなー…
だるくて何もやる気が起きないや。
昨日、あのまま裸で寝たのがいけなかったのかなー…
あー、どうしよう…
昨晩のこと思い出しちゃう…
荒い息とか、私を呼ぶ掠れた声とか…
彼の甘い香りが染み込んだフワフワの布団にくるまって、目を閉じる。
大好きな禅くんに包まれているようで、安心する。



