「今日は寝てろ。」
「心配性だな〜。大丈夫だよ。
それに、お昼から本家の方に行かないと…」
結婚して、月島組の本邸とは別の所に住んでいるとはいっても、これでも私は月島組次期組長の嫁なわけで…
「あほか。行かせるわけねぇだろ。」
「えー!なんで…」
「悪化したらどうすんだよ。
…俺も今日はずっと家にいるから。」
ちょっと熱っぽいってだけなのに…
いいのかな?
そんなに簡単にお仕事休んじゃって…
でも…禅くんはこういう時、とても頑固だ。
いつもは基本的に何でも私の意見を尊重してくれるんだけど…
私のことを心配する時は、話は別。
たぶん今回も一歩も引かないだろうから…
どうせなら思い切り甘えてしまおう。



