「世界一かっこいいでしょ?私の旦那さん♡」
これでもかと言うほど惚気け始める私に、佑はドン引いたような顔をする。
「…おい、誰だよ。こいつに酒飲ませたの…」
「結衣、あんまり飲みすぎるなよ。
もともと酒に弱いんだから…」
向かいから私の足をゲシゲシと蹴ってくる佑とは対照的に、昴兄は心配そうにこちらを見る。
「そういえば…高3の時の禅の誕生日会も、こいつやばかったんだよ!」
「あー、懐かしいね(笑)
理性と必死に戦う禅の姿、みんなにも見てもらいたかったな(笑)」
「えー!何それ!?何の話!?」
「私も気になる!!」
当事者である私の記憶にすらない思い出話を始める雄大と棗くんに、すぐさま食いつくエリちゃんと凛華。



