「ん”ん”っ!!
ほら、最後は佑の番よ!何かないの?」
一瞬だけ気まずくなった雰囲気を変えるべく、エリちゃんが半ば強引に話題を変える。
「そろそろ佑も…俺たちに彼女の1人や2人、紹介してくれてもいいんじゃない?」
「たしかに!
佑くんの彼女、今まで見たことないもん!」
エリちゃんに便乗する棗くんと凛華。
凛華の瞳は、何かを期待するようにキラキラと輝いていて…
私もそんな彼女同様、わずかな期待を込めて向かいに座る佑に視線を向けた。
一斉に自分に集まった注目に、佑はどこか自嘲的な笑みを浮かべて、小さくため息をついた。



