でも、そんな不安はもうきれいさっぱり消えた。 「愛してる」と言った佑の瞳が、あんなにもまっすぐだったから。 涙で崩れてしまったメイクを直し終えると、再び襖が開かれた。 「結衣。」 振り返るとそこには、誰よりも愛おしい彼がいて… 黒い袴姿に、キッチリとセットされた短髪。 うわうわ…やばい。 爽やかだけど、どこか色っぽくて… どうしよう。 かっこよすぎて、鼻血が出そう… 「…はいはい。わかったわかった。」 呆れたように笑う彼に、私は戸惑う。