昴もどうやら同じ手口で襲われたらしい。 俺たちはまんまと郷田の罠にハマり、決別してしまったのだ…。 あの日の真相を知らされた今、俺たちに仲違いをする理由はなくなった。 すぐに元通りというわけにはいかないが、関係性は少しづつ改善に向かっている。 「結衣。 お前がいつまでも起きねぇから、病室が大変なことになってるぞ?」 静かにそう呟き、優しく彼女の頭を撫でる佑。 かつて仲間だった俺でも、今まで見た事がないような佑の表情。 それくらい、彼女に向ける佑の視線は優しかった。