その日から俺は、毎日欠かさずに彼女の病室に通った。 毎日彼女の小さな手を握り、無事を祈った。 …なぁ、結衣。 いい加減目を覚ませよ。 みんな待ってるんだぞ? 来る日も来る日も、彼女にそう語りかけた。 だけど… 2週間経っても、3週間経っても… 彼女が目を覚ますことは無かった。