「ぐっ…ゲホッゲホッ……」 腹を抱えて地面に転がり込む郷田から結衣を庇いながら、少しずつ距離をとる。 「結衣、大丈夫か?」 「うん。大丈夫…」 助けに来てくれてありがとう、と力無く笑う彼女に、胸が締め付けられる。 「…結衣っ……結衣ッ!!」 「大丈夫か!? …かなり出血してるな…。」 結衣を心配する唐沢兄弟も、こちらに駆け寄ってくる。 「昴兄、佑…。 …心配かけて、ごめんね……」 立っているのもやっとなくせに… こんな時でさえ、結衣は俺達に心配をかけないように振る舞う。