「おい、何ほざいてんだ?…てめぇ。」
不快な発言ばかりをする郷田に、雄大は思い切り威嚇する。
今にも殴り合いを始めそうな両者。
雄大は私を壁側に追いやって、庇うようにその前に立つ。
相手は6人。しかも、たぶんそのうちの数人はきっと幹部クラス…。
明らかにオーラが違う。
それに対して、こっちは二人。
いや、私を戦力として数えたらだめだ…
実質、1対6。
明らかに分が悪い…。
いくら雄大が強くても、この人数の相手は…
どうしよう…
「とりあえず瀬戸くんからヤっておこうか。
おい、お前ら。殺すつもりでやりな。」
郷田のその言葉に、後ろにいた5人は一斉に雄大に襲いかかった。
「結衣…
逃げれそうだったら、すぐに逃げろよ?」
「うん…でも、無茶しないで。」
そう言い残して、雄大も襲い来る5人に殴りかかった。



