「てゆーか…
雄大はなんでこんな所にいるの?」
私の知る限り、この辺りは雄大の生活圏内ではないはず。
「今、この辺に住んでんだよ。
大学に通いやすいから。」
え、大学?
大学って…あの大学?
「えぇ!?…雄大、今大学生なの!?」
「あ?何だてめぇ。
文句でもあるのか?」
いや、さすがに驚くでしょ。
確かに私のひとつ上だから、大学に進学してても何もおかしくないけど…
でも、だって…雄大だよ?
「…アホでも大学生にはなれるんだね。
私、ちょっと安心しちゃった。」
「…おいこら。
バカにしてんのか?」
あ、やば…
またやっちゃった…
気づいた時にはもう遅く、私の首には既に彼の太い腕が回されていた。



