「一瞬、誰だかわかんなかったわ。
お前でもそんな女らしい髪型するんだな。」
「あー、これは友達にやってもらって…
雄大こそ…1年前より大人っぽくなってて、誰だかわかんなかったよ。」
私がそう言うと、雄大は嬉しそうに眉をひくつかせた。
一年経っても、相変わらずの単純さだ。
…懐かしいな。
たまに褒めると、雄大はいつもこんな風に眉をひくつかせていた。
「本当に久しぶりだね。
元気だった?」
「あぁ。…お前は?」
「元気だったよ。」
しばらく会っていなかったからか、一方的に別れを告げた罪悪感からか…
なんだか少しだけ気まずい。
相手は雄大なのに。
…もっといつも通りに……



