「あのね…禅くん。

私、禅くんと幸せな家庭を築きたい。」






「あぁ。」






「“月島結衣”になって、子供は3人産むんだ。

それでね、毎晩禅くんの腕の中で眠る…」









あなたと思い描く幸せな未来が、こんなにも待ち遠しい。



ささやかな幸せでいい。

ただあなたの隣にいられるだけで…











「…逆プロポーズか?」









優しく笑って私の頭を撫でる彼に、私はとびきりの笑顔を向けた。










「うん!そうだよ。

…いつか絶対に叶えるつもりだから、禅くんも覚悟しといてね?」









〝いつか〟すべてが終わったらきっと…