「はは。随分と仲のいい姉弟なんですね。」 月島の組長は、困ったように笑って言った。 「…いやー、本当に申し訳ない。」 お父さんも、お客様には一応ニコニコ笑っているけど… やばい… そろそろお父さんが…組長がキレる。 だって、目が全然笑ってないもん!! その前になんとかしないと… 「…た、佑!私、帯緩んじゃったみたい! すみません、一回席を外しますね。」 月島組の組長に一礼だけして、私は佑の腕を無理矢理引いて客間を出た。 ごめん、昴兄! そっちは任せた!