…そして、意を決したように切り出した。 「ごめん、佑。 俺は…お前の兄貴であるのと同時に、結衣の兄貴だ。 ────────伝えないでくれ…。」 はっきりと俺の目を見て言い切った兄貴。 兄貴の言葉にショックはなかった。 むしろどこか清々しい気持ちで… 「数年後…お前がまだ結衣を想ってて、気持ちを伝えるならその時は邪魔しない。 でも、今は… 今だけはあいつの弟でいてくれないか?」 「…あぁ。」