先程までの柔らかな表情とは打って変わって、真剣な顔をする兄貴。 そんな兄貴の問いかけに、俺はゆっくりと頷いた。 「兄貴が思ってること… はっきり教えて欲しい。」 「…了解。」 俺の言葉を合図に、兄貴はぽつりぽつりと話し出す。 「俺個人の意見としては… お前の好きなようにすればいいと思う。 想いがもう抑えられないなら、気持ちを打ち明けてしまえばいいし… …今まで通りを望むなら、伝えるな。」 そこまで言うと、兄貴はしばらく黙り込む。 複雑そうな顔で、何か言葉を隠すように…