「…いい女だもんな。我が妹ながら。」 「は…?」 兄貴の反応があまりにも予想外で、思わず声が零れた。 「あの日から12年間、 誰よりも結衣の傍にいたのは間違いなくお前だ。 …好きになっても、何もおかしくないよ。」 一人でうんうんと頷く兄貴。 「……責めたりしねぇの?」 血は繋がってないとはいえ、たった一人の姉を好きになった。 自分の姉を恋愛対象として見るなんて、おかしいだろ。 結衣に対する愛おしさを感じると同時に、必ず後ろめたさや罪悪感も感じて…