楽しそうに写真を見るお父さんと昴兄の傍らで、ただ一点を見つめる佑を覗き見る。 その瞳はどこか少し寂しそうで… 切なげで、苦しそうで… 佑の気持ちが気になる。 でも、私がしつこく問いただすことで、佑を傷つけてしまうのかもしれない。 いや… でも話してスッキリすることもあるし… 一人で葛藤を繰り返すけど、どうすることが最善なのかなんてわからない。 ……それより、他にもまだやることがある。 「…お父さん。 ちょっといいかな?」 私が声を発すると、お父さんと昴兄は視線をこちらに向ける。