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お父さんの分だけプリンがないと、いじけちゃうかな?
「結衣ちゃん…
パパより昴や佑の方が大事なんだね…。」
なんて言いながら泣き真似を始めちゃったり…
うん、想像できるから怖いよね。
一人でくすりと笑いながら、お父さんの部屋の襖に手をかけた。
しかし、お父さん達の話し声が耳に入り、そこでピタリと手を止める。
「───────あいつはお前の姉だ。
…それだけは絶対に許さねぇ。」
〝姉〟…?
…もしかして私の話…?
私は咄嗟に扉の影に身を潜めて、襖の向こう
から聞こえる会話に耳を澄ました。



