「お嬢、勝手に行っていいのか? …何か大事な話してるのかも………。」 祥さんも私の後をついて来ながら、心配そうな顔をする。 「大丈夫だよ。 私に聞かれて困るような話はないはず。」 組関係の話を聞いたところで、私には理解できないし… それに、家族の話なら私も一緒に聞かないと。 心配する祥さんに、私は笑顔で返す。 この時、祥さんの忠告を聞いてれば、傷つかずに済んだかもしれないのに…。