「うん……でも、さすがに心配だわ。
調査する時は絶対に俺も一緒に行くから。
…それと…もし探りを入れてることがバレたりしたら敵に狙われる可能性もある。
だから一人で出歩くことも控えること。」
それから…と呟きながら指を折る祥さんに、思わず笑いがこぼれる。
「祥さんってば、心配しすぎだよ。」
「そりゃ、心配するだろ。
…本当はお嬢にこんな事させたくないけど、自分で調べなきゃ気が済まないだろ?」
さすが祥さん、よくわかってるね。
犯人は絶対に私の手で見つけ出す。
そして必ず、覇王と龍王の間にできたわだかまりを解いてみせる。



