「黒薔薇は、俺が総長の時から覇王や龍王とあまりいい関係じゃなかった。
…それに対して覇王と龍王はどんどん信頼関係を築いていって…」
「覇王と龍王に手を組まれたら不利になるから、仲を引き裂いたってこと…?」
「まぁ、あくまで俺の推測だけどな…。」
たしかに、黒薔薇が犯人である証拠はない。
今のところ、あの事件に関する情報はまだ何も入ってきていないわけで…
でも…犯人が誰であろうと絶対に許さない。
私の大切な人たちを傷つけたんだから。
「藪から棒に探しても仕方がないよね。
明日からは黒薔薇のことを探ってみるよ。」
今は祥さんの情報が頼みの綱だ。
何かに焦点を当てないと埒が明かないし…



