しかし、驚きだ。 あの祥さんが暴走族だったなんて…。 祥さんは、私が7歳の時にうちに来た。 当時祥さんは15歳。 祥さんはお父さんの恩人の孫で、育ててくれた祖母を亡くし、行き場のなくなった彼を我が家が引き取ったらしい。 だから私も、祥さんの学生時代を知ってはいるんだけど… 誰がどう見ても真面目な好青年だった。 あの祥さんが、暴走族の総長… 信じられない気持ちで祥さんを見ると、彼は照れたように顔を隠す。 そして何かを誤魔化すように咳払いをし、話題を変えた。