「文化祭の時、お互いが裏切り者だって罵りあってたんだろ? …何か裏があると思わねぇ?」 「…たしかに。」 あの日、偶然聞こえた会話。 〝なんで裏切った?〟という昴兄の問いかけに、雄大は確か… 『お前らが、俺らを裏切ったんじゃねぇか! あの日、お前らが禅を……!!!』 あまりにもショックが大きくて、あの日のことは今も鮮明に覚えてる。 間違いない。雄大は確かにそう言った。 待って…じゃあ… 「…禅くんも昴兄達に襲われたってこと…?」