─_─_─_─_─_─_─_─_─_─_ 禅くんと病院で再会したあの日の帰り道。 泣きじゃくる私を支えながら、祥さんはポツリと呟いた。 「…本当に、若を襲ったのは彼なのか?」 何故そんなことを聞くのか、私にはわからなかった。 「私も詳しくはよく知らないけど… 佑からはそうやって聞かされた。」 私が現在の状況を詳しく話すと、祥さんはしばらく考え込んで、ぽつりと呟く。 「…何か引っかかるんだよな…。」 「…何が?」