結衣ちゃんが去ったあの日から、禅は変わった。 毎日浴びるように酒を呑んで、街で売られた喧嘩は全て買う。 この間久々に会った時なんて…他所の族に一人で乗り込んでいった後で、全身傷だらけだった。 元々、あいつは無駄な争いは嫌うタイプだったのに…。 彼女のためにやめていた煙草もまた吸い始めて、あの頃のような笑顔を見せることも無くなった。 「さすがに心配だよな。」 「…うん。」 どうすれば禅を救えるのか、俺と雄大の頭の中はその事でいっぱいだった。