「っ…」
息が苦しい…。
呼吸って、どうやってするんだっけ?
「お嬢!?
…どうした!?」
私の異変に気づいた祥さんは、慌てて背中を摩ってくれる。
「っ…彼が……バイク事故で…」
「お嬢、落ち着いて。
…ゆっくり息吸って、ゆっくり吐いて…。」
祥さんの言う通りのペースでゆっくりと呼吸を繰り返す。
そうだよ…落ち着こう。
禅くんの容態はまだわからないし…
「祥さん…っ…私、病院に行きたい…。」
「…うん、俺が送って行く。
若達には、二人でコンビニに行くって伝えておこうか。」
祥さんは外出する事を昴兄に伝えるために、一度家の中に入る。
…禅くん……。
お願いだから、どうか無事でいて…。
手を合わせて、そう願った。



