『もしもし、唐沢さんの携帯ですか?』
電話口から聞こえてきたのは、聞き慣れない…女の人の声…
「はい…そうですが。」
『〇△病院ですが…
今こちらに、バイク事故で月島禅さんが搬送されて───』
──────ドクン…
心臓が鈍く脈打つ。
「…え……?」
禅くんが、病院に搬送……?
バイク事故…?
待って…
どういうこと……?
『月島さんの携帯画面に、ちょうどあなたの連絡先が表示されていたので────…
…もしもし?…聞こえますか?』
足が震えて、その場にしゃがみ込む。
息が上がる…上手く酸素が吸えない…。
禅くん…。
いったい何があったの…?
ねぇ…死んだらやだよ…。
私、まだ伝えてないことがあるの…。



