禅くんたちと別れたあの日から、いつの間にか1ヶ月半もの月日が経っていた。


クリスマスも、年末も、初詣も…
私の隣に禅くんはいなかった。




あの日から、今まで以上に私との時間を取るようになった昴兄と佑。


私が少しでも寂しくないように、って…

すごく気を使ってくれてるんだろうな…。



私、大丈夫なのに……。





つい最近まではあの人なしじゃ、生きていけないと思っていた私。

けど実際に別れてみると、全然そんなことは無くて…




いつも通りに眠れるし、食事もできる。

24時間ずっと彼のことが頭から離れないわけでもなく、学校にも毎日行く。







…ただ心の真ん中に、ぽっかりと大きな穴が空いてしまったような虚しさ。

何をしてても、作り笑いしか出来ない自分。




そして、不意に彼が恋しくなる…。